人口構成と交通動向を考慮した 将来都市構造可視化シミュレーョンツールの開発に関する研究
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4 2-2.豊田市における行政計画の整理 都市計画分野、交通分野を含み、多くの行政計画を策定している。本研究では、市民の居住地及び交通動向に着目しているため、豊田市都市計画マスタープラン、第3次豊田市住宅マスタープラン及び交通まちづくりビジョン2040・交通まちづくり行動計画(2016-2020)を主に参考にする。以下に各種行政計画の概要を示す。 2-2-1.豊田市都市計画マスタープラン11 豊田都市計画マスタープランの役割として、目指すべき都市の将来像を明確にし、その実現に向けた都市計画の体系的な指針とすること、中長期的な視点を持ち、個々の都市計画(土地利用、都市施設の整備等)の整合を図ること、都市づくりに関する方針を市民と共有し、これに基づく関連計画の策定や事業実施への市民の理解と参加を促すこととしている。 本計画は、豊田市の都市計画区域である豊田地区及び藤岡地区を対象とし、目標年次は、概ね20年後の都市の姿を展望しつつ、10年後である2027年としている。 将来都市構造として、地域ごとの特性に応じて都市機能や生活機能を集約すべき場所を「核」(都心、産業技術核、拠点地域核及び地域核)とし、それらの核と核の相互連携を強めるために公共交通(鉄道及び基幹バス)や道路をネットワークとして位置づけ、多核ネットワーク型都市構造への誘導を図っている。また、緑の保全や都市公園等の整備により緑の拠点を形成し、河川や緑道をつなげる事による水と緑のネットワークを形成している。 本計画で設定している将来都市構造及び土地利用のイメージを図 2-1に示す。 11 豊田市企画政策部都市計画課、豊田市都市計画マスタープラン、2018.3

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