次世代自動車のCO2 排出量算定における ビッグデータの活用に関する検討~ 車検証データに基づく自動車走行距離の推計 ~
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23表 4-3 B法に適用する個別統計データを得るための設定条件 設定/備考統計用支局地域:全国初度登録年月2017年3月末以前統計用車種普通乗合車、小型乗合車業態営業用のみ走行距離計表示値0km、1km以上は1,000km刻み旧走行距離計表示値0km、1km以上は1,000km刻み項目集計対象車両集計項目 02,0004,0006,0008,00010,00012,0000-4,9995,000-9,99910,000-1,499915,000-1,999920,000-2,499925,000-2,999930,000-3,499935,000-3,999940,000-4,499945,000-4,999950,000-5,499955,000-5,999960,000-6,499965,000-6,999970,000-7,499975,000-7,999980,000-8,499985,000-8,999990,000-9,499995,000-9,9999100,000-200,000200,000-車両台数(台)1台当たりの年間平均走行距離(km) 図 4-2 個別統計データで得られた営業用バスの年間平均走行距離の分布 4-4.検証結果の考察 本研究で提案する手法を用いて、営業用バスの年間平均走行距離を推計したところ、A法を用いた場合は22,256km、B法を用いた場合は41,683kmとなり、A法はB法の半分程度の距離となるという大きな違いがみられた。また、全数バス調査の結果を用いて算出した営業用バスの年間平均走行距離は41,460kmであり、B法との差は約0.54%となった。B法では全数バス調査とほぼ同じ値が得られることが確認できた。 また、A法では、B法や全数バス調査で推計した年間平均走行距離に比べて大幅に小さい値が算出される要因を分析した結果、A法では年間走行距離が負となる異常値を含んでいることが大きな要因であることがわかった。この異常値は、オドメーターが999,999kmを超

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