次世代自動車のCO2 排出量算定における ビッグデータの活用に関する検討~ 車検証データに基づく自動車走行距離の推計 ~
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18 (2)他の統計資料のトレンドを用いた推計 車種グループjの年度別平均走行距離の経時的なトレンドは、自動車輸送統計調査1)や自動車燃料消費量調査2)で得られる年度別走行距離の経時的トレンドと同様であると仮定すれば、年間平均走行距離AATDjから、年度別平均走行距離FYTDj, FYを推計することも可能であると考えられる。なお、本研究では具体的な適用までは言及しない。 (3)過年度データを用いた推計 過年度の年度別平均走行距離FYTDj, FYが既知であると仮定すれば、年間平均走行距離AATDjに対する各年度の年度別別平均走行距離FYTDj, FYの寄与度を用いて、最新年度の年度別平均走行距離FYTDj, FYは、式(17)から式(28)のように算出することが可能である。各年度の寄与度は、図 3-2の青線で囲った面積を用いた。これは、初度登録年月の月によらず、どの月でも車両台数が一定であると仮定したことと同じである。 (a) 車検有効期間:初回1年、2回目以降1年の場合 222016,2017,201803,FYjFYjendjFYTDFYTDAATD+= (17) FYjFYjendjFYTDFYTDAATD2016,2017,201803,2+=⋅ (18) FYjendjFYjFYTDAATDFYTD2016,201803,2017,2−⋅= (19) (b) 車検有効期間:初回2年、2回目以降1年 ① 初度登録年月が2015年4月以降の場合 2222015,2016,2017,201803,FYjFYjFYjendjFYTDFYTDFYTDAATD++=⋅ (20) FYjFYjFYjendjFYTDFYTDFYTDAATD2015,2016,2017,201803,24+⋅+=⋅ (21) FYjFYjendjFYjFYTDFYTDAATDFYTD2015,2016,201803,2017,24−⋅−⋅= (22) ② 初度登録年月が2015年3月以前の場合 (a)と同様に、 FYjendjFYjFYTDAATDFYTD2016,201803,2017,2−⋅= (19)

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