豊田市におけるバス機能を考慮した 新たなバス評価指標の提案
6/28

6 3.ICカードデータの集計 3-1.集計前の加工 豊田市交通政策課から入手したとよたおいでんバスのICカードログの生データには、運行便番号のデータなどが存在しておらず、そのままでは利用状況を把握することができないため、バスの利用状況を把握できる形に加工する必要があった。 便番号を付与するためには、運行開始時刻(音声合成放送装置をセットした時刻)と時刻表を照合し、便を特定する必要があるが、大幅な遅延が生じている場合などには便の特定が困難となる。バスロケーションシステムのログデータなどと突き合わせることで、正確な便を特定できるが、今回はそこまでは行わず、運行開始時刻と時刻表を照合する形での対応とした。なお、便番号の付与など、データの下処理については、株式会社ユニリタ・株式会社ユニトランドの協力を得て加工をいただいた。 以下特記なき場合は、旭豊田線を例として集計した結果を示す。 3-2.基礎集計 停留所別乗降者数、便別利用者数などの基礎集計を行った。停留所別乗降者数を表2に示す。さらにこれをグラフ化したものを図1に、停留所別の乗車・降車数を地図上にプロットした例を図2示す。 図3には便別の利用者数を、図4に便別の定期・定期外利用の割合をそれぞれ示す。 ICカード導入以前にこうした集計を行うためには、運行事業者から提出された月報を加工する必要があったが、ICカードのログデータを活用することで容易に集計が行える。

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る