豊田市におけるバス機能を考慮した 新たなバス評価指標の提案
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4 1.はじめに 豊田市においては基幹バス・地域バスを対象とした公共交通評価の仕組みがあり、①収支率、②沿線人口あたり利用者数(地域バスは高齢者人口あたり利用者数)の2つの定量評価指標によって評価を行っている。 しかしながら、広大な市域を抱える豊田市においては、一口に基幹バスと言っても、人口集中地区を走行するものから中山間過疎地域を走行するものまで、路線の状況が全く異なり、同一の評価指標で評価を行うことに無理がある。 平成28年度にはおいでんバスにICカードが導入されたため、今まで把握が困難であったODデータの分析が容易となっており、収支率・利用率以外の評価指標を構築することが可能な状況となっている。 ドライバー不足から名鉄バスの2路線が2018年10月に撤退するなど、基幹バスネットワークの効率化が求められる中で、現在のバス利用の状況を定量的に把握する必要性も高まっている。 平成32年度に次の公共交通評価が行われる予定であるため、それに反映させることを目指して、バス機能を考慮した新たなバス評価の提案を行う。

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