豊田市におけるバス機能を考慮した 新たなバス評価指標の提案
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12 3-3.基礎集計結果から見る旭豊田線の改編案 3-3-1.旭豊田線の利用状況 基礎集計の結果のうち、図1の通過人員のグラフを見ると、豊田市~広瀬間と広瀬~小渡間で大きく利用者数が変化することが見て取れる。つまり、旧豊田市内と旧郡部(藤岡町・小原村・旭町)の間で利用が大きく変化しているということになる。 通過人員の累積グラフを図5に示す。ここから、全通過人員の6割以上が旧豊田市の区間で利用していることが分かる。一方、路線延長から考えると、旧豊田市の区間は全体の4割弱であることから、旧郡部の区間は距離が長い割に利用が少ない状況にあることが分かる。 図5 通過人員の累積値(上下合計・1便あたり) このため、旭豊田線については、旧豊田市と旧郡部において路線を分割することによって、より効率的な運行形態とすることが可能であると考えられるが、旧郡部の乗降者が、旧豊田市までの直通利用を多くしている場合、路線を分断することで利便性が低下することになる。このため、路線分断の可否はこの2区間の直通利用の有無を確認して判断する必要がある。 3-3-2.OD表による直通利用の状況確認 上記の通り、旭豊田線の旧豊田市区間と旧郡部区間の直通利用の状況についてOD表を作成して把握する。地区間OD表を表3に示す。 豊田市喜多町4丁目豊田スタジアム東広川町7丁目上野町5丁目平井町百々町扶桑町勘八中根勘八石野広瀬西広瀬町登り犬伏橋富田藤沢加茂橋下下川口梨の木上川口百月上百月川下簗平日面口笹戸橋笹戸有間平畑口宇内戸小柳間ヶ島小渡西小渡0.0%20.0%40.0%60.0%80.0%100.0%01234567891011121314151617181920212223242526272829303132331便あたり通過人員(累積・割合)キロ程旭豊田線旧豊田市旧郡部

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