37 付録3:近隣交通安全研究会の打合せにての発表資料 高齢運転者の免許返納意識に影響を及ぼす要因分析関係者外秘2018年9月28日近隣交通安全研究会資料(公財)豊田都市交通研究所主任研究員楊甲背景と目的○背景•高齢社会が進んでいる中、高齢運転者が増加しているが、運転免許証の自主返納件数が近年急増•地域によって免許返納意識の差があるとの報告があり、自動車への依存性が高い地域では、免許自主返納があまり進んでいない現状あり•免許証の自主返納を推進するには、その影響要因を明らかにする必要あり。分析結果は免許返納の方策を検討することに役を立つ。例えば、公共交通機関の充実の効果はあるの○目的•地方都市の豊田市を対象地域に、高齢者の免許返納意識に影響を及ぼす要因分析を明らかにする•免許自主返納意識が運転へ不安意識、今後の運転に対する気持ちとの関連性を明示○特徴•高齢者講習結果、研究所独自で実施したアンケート調査結果両方を用いて、運転への不安意識、今後の運転に対する気持ち、免許自主返納意識それぞれに影響を与える要因を明示•運転への不安意識、今後の運転に対する気持ち、免許自主返納意識の関連性を把握するため、説明変数が同時推定できる三変量順序プロビットモデルを構築○豊田市を対象地域に、高齢者の免許返納意識に影響を及ぼす要因分析を明らかにする○免許自主返納意識が運転へ不安意識、今後の運転に対する気持ちとの関連性を明示1使用データ•高齢運転者講習結果、アンケート調査結果を合わせて得られる321名の高齢者サンプルデータを用いる。なお、個人属性、代替交通手段の有無、健康状態などはアンケート、運転能力は運転行動診断票から把握できる•調査項目として、運転への不安意識、今後の運転に対する気持ち、そして運転免許の返納意識に影響する要因を明らかにするため、重要な説明変数についての基礎集計を実施図アンケートの表面(被験者記入)図アンケートの裏面(被験者記入)図運転行動診断票(運転指導員記入)2基礎集計結果•75歳未満の方は半数以上を占める。男性の割合が高く、約三分の二•めがねを使用している方は57.3%を占める。物忘れの自覚がある方は60.7%を占める61.70%29.90%8.40%75歳未満75-80歳81歳以上66.40%33.60%男性女性57.30%42.70%無有60.70%39.30%有無図年齢階級図性別図眼鏡使用図物忘れの自覚3
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