豊田市の高齢運転者の事故特徴を踏まえた事故対策に関する検討
29/46

24 年商業統計データを使用した。 (3)土地利用特性の説明変数 土地利用により、通過する車両の種類や道路環境の整備程度も異なるため、集計単位内の用途地域別の割合を使用した。 表 4-3 説明変数の一覧 区分 説明変数 単位 道路延長 道路総延長 m 広幅員道路延長 m 狭幅員道路延長 m 交差点 交差点総数 個 狭狭交差点数 個 広広交差点数 個 狭広交差点数 個 平均交差点次数 本 道路方向 道路方向ent - 人口 総人口数 人 従業者数 人 高齢化率 - 土地利用 住宅系用途地域割合 - 商業系用途地域割合 - 工業系用途地域割合 - 4-2 事故データ及び分析対象範囲 本章では、豊田市の都市地域(市街化区域、市街化調整区域)を対象とする。集計単位は500mメッシュとし、都市地域が一部でも踏まれるなら、分析対象メッシュとする。但し、道路特性変数の中で、交差点が存在しないと定義できない変数があるため、交差点次数3以上の説明変数が0であるメッシュは除外した。その結果、本章では、図 4-4が示したような993メッシュを対象とした研究分析を実施した。 本章では、平成25年から29年までの5年間に豊田市で起こした交通事故データを用いる。なお、第3章と同様に、四輪車による交通事故をもとに、第一当事者の年齢により、高齢運転者(65歳以上)と非高齢運転者の事故に区分する。抽出した事故件数は、8,530件であり、内訳をみてみると、高齢運転者による事故件数が1,338件(約16%)、非高齢運転者による事故件数が7,092である。高齢運転者及び非高齢運転者それぞれによる交通事故の分布図を図 4-5に示す。その結果をみてみると、下記のことが分かる。 〇高齢運転者、非高齢運転者ともに、都心周辺で事故件数が多い。 〇高齢運転者の事故は、都心部を中心に分布している。 〇非高齢運転者の事故は、都心から南部にわたって広い地域に分布している。

元のページ  ../index.html#29

このブックを見る