豊田市の高齢運転者の事故特徴を踏まえた事故対策に関する検討
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20 4. 高齢運転者による交通事故の空間的特徴の把握 本章では、高齢運転者による交通事故の空間的な特徴を把握するため、道路特性表現指標の作成方法や構築した空間経済計量モデルの結果を示す。 4-1 道路特性を表す指標の作成 4-1-1 デジタル道路データの処理 (1)デジタル道路データの概要 本章で用いる道路データはESRIジャパン株式会社のArcGIS Data Collection道路網2016愛知県版(以下、道路網データと称する)である。道路網データは道路区間を表す「リンク」と結合点に該当する「ノード」で構成されている。 通常、道路網データから集計単位ごとに道路特性を定量化する際、基本となるものが道路延長と交差点の数である。これらの指標は道路網データに基づき算出する。ただし、道路網データ上のリンクやノードが実際の道路状況と異なる場合がある。これは主に中央分離帯のある道路網データ上の表現方法により生じていることである。本章では、より正確な道路特性を表す指標を作成するため、次のように、道路データの処理を実施した。 (2)データの加工 1)中央分離の道路延長の測定 上りと下りの両方を合わせたものを道路1本とする。しかし、道路網データにおいては、中央分離帯がある場合に、図 4-1が示すように、道路区間は「本線(上下分離)リンク」で表れ、上りと下りの道路区間が二つのリンクになっている。そこで、こういった道路区間を対象に、上りや下りのリンクそれぞれの道路延長の半分を該当道路区間の延長とする。 (a) リンクとノード (b) 衛星写真(Google) 図 4-1 道路網データにおけるリンク種別区分 ´05010025Metersコードリンク種別1本線(上下線⾮分離)リンク2本線(上下線分離)リンク3連結路(本線間の渡り線)リンク4交差点内リンク5連結路(ランプ)リンク6本線と同⼀路線の側道リンク7SA等側線リンク8⾃転⾞道等リンク9本線側道接続リンク0未調査ノード凡例①②③

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