豊田市の高齢運転者の事故特徴を踏まえた事故対策に関する検討
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17 図 3-10 高齢者講習制度の見直しに関する既存研究事例(継続) 図 3-8が示したように、本章で用いた交通事故データの期間には、2009年6月時点及び2017年3月時点の高齢者講習制度の見直しが含まれる。本章では、これらの高齢運転者の安全対策が高齢運転者による事故件数に与える影響を把握する。 図 3-11 高齢人口数と高齢運転者による事故件数の関連性(分析対象期間)高齢者講習制度の見直しに関する既存研究○75才以上の年齢階級の事故率は65-69才の年齢階級の事故率と比較した結果、1.1倍以上となっている。また、70-74才の年齢階級と比較しても、事故率は高くなっている。この結果は高齢講習制度の見直しは後期高齢者の事故削減に対する効果はないことを示した出典:Masao Ichikawa, Shinji Nakahara, Haruhiko Inada. Impact of mandating a driving lesson for older drivers at license renewal inJapan, Accident Analysis and Prevention Vol. 75, 2015, 55-60.図65-69才年齢階級に対する事故率の比率本研究:2009年以降高齢人口数と高齢運転者による事故件数の関連性○基礎集計では、65才以上の高齢者数が徐々に増加している傾向がみられるが、高齢運転者による事故件数が増加している傾向がみられないことが示された。本研究は、高齢者講習制度の見直し(2009年6月以降)は高齢運転者の事故件数の削減につながるかを把握051015202530354045010,00020,00030,00040,00050,00060,00070,00080,00090,000100,000200512200603200606200609200612200703200706200709200712200803200806200809200812200903200906200909200912201003201006201009201012201103201106201109201112201203201206201209201212201303201306201309201312201403201406201409201412201503201506201509201512201603201606201609201612201703201706201709事故件数(件)人口数(名)65歳以上人口数高齢者事故件数2009年6月-2017年3月

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