豊田市の高齢運転者の事故特徴を踏まえた事故対策に関する検討
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16 3-2 交通事故対策及び既往研究の整理 交通安全対策内容を整理した結果を図 3-8に示す。また、高齢者講習制度の見直しに関する既存研究事例を図 3-9、図 3-10に示す。 図 3-8 交通安全対策内容の整理 図 3-9 高齢者講習制度の見直しに関する既存研究事例交通安全対策内容の整理○交通安全市民運動期間は年間4回(春、夏、秋、冬)で実施されている。ただし、これらは一般市民に向けた安全対策であるが、高齢運転者を対象とした事故対策とはいえず〇高齢運転者に向けた事故対策としては、高齢運転者講習制度の見直しが挙げられる出典:高齢運転者交通事故防止対策に関する有識者会議(第2回)資料、「老化の多様性に配慮した講習内容の充実」事故データの対象期間内高齢者講習制度の見直しに関する既存研究○高齢者講習制度の見直しの効果を評価するため、市川ら(2015)は日本全国を対象に、高齢者の一万人免許保有者数あたりの事故率を把握し、2002年6月から年齢階級別の事故率が減ってきたが、65‐69才年齢階級に対して、70才以上の年齢階級は減っておらず出典:Masao Ichikawa, Shinji Nakahara, Haruhiko Inada. Impact of mandating a driving lesson for older drivers at license renewal inJapan, Accident Analysis and Prevention Vol. 75, 2015, 55-60.図年齢階級別の事故率(左:1万人免許保有者数あたりの事故率、右:1億走行距離当たりの事故率)本研究:2009年以降

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