12 3. 高齢運転者による交通事故の時間的特徴の把握 本章では、高齢運転者による交通事故の時間的な特徴を把握するとともに、交通事故対策の効果検証を目的として、構築した時系列モデルの結果を示す。 3-1 使用データ及び基礎集計結果 本章では、長期間にわたって、豊田市における高齢運転者の事故件数推移を把握するにあたり、交通安全防犯課経由で受領した2005~2017年に豊田市で発生した交通事故の原票データを用いる。また、高齢者人口数との関連性を捉えるため、豊田市総務部庶務課のご協力を頂き、2005~2017年の月別年齢別の人口統計データを入手した。なお、豊田市の人口統計データの一部はすでに豊田市のHPに掲載されて、だれでも入手できる。交通事故原票データをもとに、分析用データの抽出条件やその結果は次の通りである。 図 3-1 豊田市人口データ掲載HP5 ○交通事故データの抽出条件 →四輪車(軽貨物車、貨物車、軽乗用車、乗用車など)を運転している者 →交通事故関与者のうち、第一当事者となる65才以上の者 ○抽出結果(高齢運転者による事故件数) 2005年4月から2017年11月までに発生した交通事故件数は3,546件である。 ○分析方法 まずは、高齢運転者による事故件数の推移を把握するため、年、半期、四半期、月を集計単位とする基礎集計を行う。そして、高齢者人口数と高齢運転者による事故件数の関連性を把握する。さらに、交通事故対策効果を考慮した高齢運転者による事故件数を推計するため 5 出典:豊田市のHP,http://www.city.toyota.aichi.jp/shisei/tokei/sonohoka/1004759.html.
元のページ ../index.html#17