豊田市の高齢運転者の事故特徴を踏まえた事故対策に関する検討
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5 2. 高齢運転者事故特徴の分析 本章では、豊田市の実態に即した高齢運転者の事故対策を提案することを念頭において、全国・愛知県と比較した豊田市の交通事故特徴を把握した結果を示す。 2-1 使用データ 本章では、豊田市で起こした高齢運転者の事故特性を把握するため、豊田市地域振興部交通安全防犯課経由で、愛知県警から受領した平成25~29年の5年間交通事故データを用いる。また、比較対象である全国・愛知県それぞれの高齢運転者の事故状況を把握するため、ITARDAのプライム会員として、ダウンロードした同期間の交通事故データを用いる(図 2-1参照)。ここで、愛知県警から受領した交通事故データは事故原票であるため、交通事故の詳細を把握することは可能である。一方で、ITARDAのHPから入手した交通事故データは集計結果のみであるため、交通事故の詳細が把握できない点に留意する必要がある。 図 2-1 ITARDA交通事故集計ツールのHP4 データ抽出条件および抽出結果は下記の通りである。 〇データ抽出条件 平成25~29年、交通事故データに記録されている運転者のうち、以下の2条件のいずれも満足する運転者のデータ ①四輪車(軽トラック、トラック、軽乗用車、乗用車など)を運転している者 ②交通事故の関与者のうち、第一当事者となるもの 4 出典:公益財団法人交通事故総合分析センターのHP,http://www.itarda.or.jp/shukei/guestdb/.

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