交通安全に係るビッグデータを活用するためのデータプラットフォーム構築の試み
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77 付録4:CSIS DAYS 2018での発表用パワポ 生活道路に着目した交通事故予測モデルの検討公益財団法人豊田都市交通研究所〇坪井志朗、楊甲、三村泰広、安藤良輔B12本研究では,生活道路での事故対策を検討するため,生活道路上での事故発生箇所の特徴や要因について分析する.■研究の背景愛知県は15年連続で全国最多の交通事故死者数となっており,交通事故全体の減少が緊急かつ重要な課題となっている.近年,死亡事故件数は減少傾向にあるが,車道幅員5.5m未満の道路(以下,生活道路)での死亡事故件数は5.5m以上の道路に比べ,減少率が小さい.■研究の目的研究の背景と目的交通死亡事故件数の推移その対策として生活道路における取り締まり活動の強化や歩行者保護活動を徹底し,歩行者優先の社会への移行を図っている.研究の方法研究の背景・目的対象地域の概要使用するデータの整理生活道路の交通事故を目的変数としたポアソン回帰分析考察・生活道路の交通事故の減少率が少ない・生活道路上での事故発生箇所の特徴や要因について分析する・愛知県は16年連続で交通事故死者数ワースト1位・愛知県豊田市;人口約42万人、面積約918㎢・交通事故データ、ヒヤリハットデータ、人口データ、用途地域面積、都市施設データ、道路ネットワーク・生活道路で発生した交通事故を目的変数として、ポアソン回帰分析を行った。・高齢化が進むことで、生活道路での人対車両の交通事故が増加すること、交通事故が起こりやすい道路構造を指摘した。対象地域の概要と使用データの整理対象地域:愛知県豊田市人口422,542人(平成27年国勢調査)、面積約918㎢使用データ①交通事故データ愛知県警から提供を受けた平成17年度から平成26年度の交通事故データから生活道路内で起きた事故を抽出し,事故類型により分類した上で250mメッシュ毎に集計②ヒヤリハット件数小学生とその保護者のアンケート調査からヒヤリハット位置を特定し,250mメッシュ毎に集計③人口,高齢者割合平成27年国勢調査の結果を250mメッシュに編成④用途地域面積平成23年の各用途地域の面積を250mメッシュ毎に集計⑤都市施設データ250mメッシュデータの中心から最も近い駅(平成29年)バス停(平成22年)小学校(平成28年)までの距離を算出⑥道路ネットワークデータ平成28年のArcGIS GeoSuite道路網から交差点,道路延長を250mメッシュ毎に集計し,交差点密度,道路密度を算出※250mメッシュで整理したため、道路がないメッシュは対象から除外した

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