74 5【ISAの種類】➔強制型:規制速度を超過させぬよう車両側で速度を制御➔自発型:基本は強制型だがドライバーの意志でシステム解除可能➔助言型:規制速度超過をドライバーに警告し、ドライバーの意志により速度抑制⇒受容性が高いと考えられるISA(車内でのアプローチ)とは…走行中の道路の最高速度規制に基づき、速度超過をドライバーに警告したり、規制速度を超えないように車両側で速度を制御する車載型運転支援システム•欧州で開発・研究中、速度抑制効果などが報告(H24)•助言型ISAは生活道路における速度抑制の手段になれるかを検証し始めた(H24)•DSによる室内実験(H24)⇒一時的な公道実験(H25)⇒長期的な公道実験(H26-27)Intelligent Speed Adaptationの先行研究○車両でのアプローチのISA定義及び種類、そして当研究所の取組について整理6○速度規制標識が無い生活道路*において、運転者の走行速度の実態を把握するとともに、交通状況(歩道有無、住宅有無など)を考慮した助言型ISAによる速度抑制効果を分析本研究の目的及び特徴1.速度標識の無い生活道路において、ISAが高齢者の速度遵守行動を促す効果の検証2.車両走行実態を適切に表現する代表速度データベースの構築3.交通状況が走行速度に及ぼす影響を考慮したISAの速度抑制効果の検証理由:日本で無数に存在している速度規制標識のない生活道路において、助言型ISAの速度抑制効果が検証できれば、これらの道路区間における速度抑制の手段になりうる。しかしながら、これに関する研究蓄積が極めて少なく、特に移動範囲が狭く、生活道路を通過する機会がより多い高齢運転者を対象とした既往研究が見当たらない理由:運転者が自動車を運転する際、必要な場合に応じて徐行する必要があるため、これらの運転行動は運転者走行中の規制速度遵守意識を反映できない可能性がある。そこで、本研究は速度低下(10km/h以下)GPSデータを解析対象から除外し、単路区間の実態をより適切に反映するものを用いる理由:生活道路において、歩道有無や住宅有無によって、運転者の走行速度が異なると想定されるため、これらの状況を考慮しないと、助言型ISAの速度抑制効果を断定できず。そこで、本研究は歩道有無や住宅有無によるISAの速度抑制効果の違いを把握注:*本研究では、生活道路は市街地における道路幅員5.5m未満道路区間7○助言型ISAはスマホ上(AndroidOS)で稼動しているアプリケーションで、走行速度(常時表示)及び速度規制を示すとともに、速度超過警告を提示することが可能。なお、規制速度超過の情報提供機能ON/OFFに設定可能○上記の助言型ISAで速度規制提供対象となる道路空間には、30キロ、40キロ、50キロ規制、ゾーン30内、そして車道幅員5.5m未満の道路空間が含まれている○対象地域は豊田市の外環状の内側+αの道路区間で、対象者は高齢者を含む運転者助言型ISA機器の紹介走行速度(常時表示)走行中区間の最高速度規制情報速度超過警告(規制速度超過時)図ISAアプリの画面表示様子図ISAアプリによる走行空間別提供情報走行空間 走行時画像 走行時音声 速度超過時画像 速度超過時音声 幅 員 5.5 m 以 上 50 km/h 規制区間 ポン 50きろきせいです 40 km/h 規制区間 ポン 40きろきせいです 30 km/h 規制区間 ポン 30きろきせいです 幅員5.5 m未満 (速度規制無) ポン (30超過時) そくどにちゅういして そうこうしてください ゾーン30 ゾーン30に はいりました (1回のみ) 30きろきせいです 注:ISAの定義は発表資料の付録1に参照8分析用データの整備(速度規制データの整備)○ESRI製デジタル道路地図に含まれる速度規制情報は少ないため、(株)トヨタマップマスターが調査した結果を用いて、デジタル道路地図に速度規制情報を追加図(株)トヨタマップマスターが調査した速度規制情報図電子化した速度規制情報
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