2 図 1-1 本研究の流れ (1)文献整理 国内外の交通安全ビッグデータのプラットフォームの構築に関わる最新動向を把握する。具体的には、交通安全に係るビッグデータの活用を想定したプラットフォームの構築実態について、国内外の状況を文献調査、場合によってヒアリングを通じて整理する。主な整理項目は、構築目的、収集されるデータ(ソースを含む)、機能内容、活用先、構築者、費用、評価等とする。当該整理を通じて、現状構築されている交通安全ビッグデータプラットフォームの特徴と課題を明示する。 また、交通安全等に係るビッグデータの活用方法を整理する。具体的には、交通安全ビッグデータの活用による政策支援の多様な可能性を把握するため、国内外の研究論文を中心に文献整理をする。主な整理項目は、背景、目的、分析対象、分析手法(人工知能を含む)、結果、課題とする。当該整理を通じて、豊田市及び日本の高齢化を始めとする多様な政策課題を踏まえた交通安全ビッグデータ活用の将来性・可能性を明示する。 (2)基礎データの整理 まず、研究所が保有する基礎データを整理する。具体的には、これまでに実施してきた自主研究や受託研究に関わる交通安全及びそれに関する道路インフラや都市計画などに関わる様々な基礎データを整理する。特に、交通事故データ、自動車やスマートフォンによるプローブデータ、紙アンケートによるヒヤリハットデータなどのデータを融合することを念頭に入れて整理する。 そして、オープンデータ(メソレベル・マクロレベル)を整理する。ここで、メソレベルのオープンデータは、豊田市地区別の都市構造や都市計画について、様々なオープンデータが公表されているデータである。事故件数予測モデルの構築や交通事故パターンの解明を研究の流れ○「文献調査」、「基礎データの整理」、「データプラットフォームの構築及びその活用方法」の三本柱で研究を推進2.基礎データの整理○研究所が保有する基礎データの整理○オープンデータの整理(メソレベル・マクロレベル)〇豊田市が共有できる基礎データの整理3.データプラットフォームの構築及びその活用方法○プラットフォームの構築方法の試み○交通事故要因や空間分布特徴の解明○総合指標「交通安全力」の作成〇データの維持管理や結果公表の検討4.とりまとめ○豊田市における地域の交通安全確保に向けた政策提言6月1.文献調査○国内外の交通安全ビッグデータのプラットフォームの構築に関わる最新動向の把握○交通安全等に係るビッグデータの活用方法の整理1月3月11月
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