交通安全に係るビッグデータを活用するためのデータプラットフォーム構築の試み
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73 付録3:第38回交通工学研究発表会での発表資料 速度規制標識が無い生活道路における助言型ISAの速度抑制効果検証第38回交通工学研究発表会@日本大学理工学部駿河キャンパス(公財)豊田都市交通研究所主任研究員楊甲2研究背景(生活道路における事故割合)○幹線道路に比べて生活道路の死傷事故件数の減少割合は小さい○生活道路は車道幅員5.5未満、幹線道路は車道幅員5.5m以上出典:生活道路の交通安全対策に関するポータルサイト(国土交通省)3研究背景(衝突時の走行速度別の致死率)○衝突時の走行速度が30km/hを超えると致死率が急激に上昇○生活道路安全性を確保するため、車両走行速度の抑制が重要出典:生活道路の交通安全対策に関するポータルサイト(国土交通省)4○生活道路について、道路交通関係法令で明確な定義するものはない(2017年4月時点)○速度規制があるもの(ゾーン30内、30キロ速度規制標識有)と速度規制がないもの(速度規制標識無)が存在している。そのうち、速度規制がないものが圧倒的に多く、日本では無数に存在しているため、ハンプや狭さくなどの整備というインフラ側からの対策は困難研究背景(生活道路の定義・速度規制)交通安全白書(内閣府)定義:市街地における車道幅員5.5メートル未満の道路生活道路のゾーン対策マニュアル(一般社団法人交通工学研究会)定義:地区に住む人が地域内の移動あるいは地区から幹線道路(主に国道や県道などで通過交通を担う道路)に出るまでに利用する道路生活道路におけるゾーン対策推進調査研究報告書(警察庁)定義:主として地域住民の日常生活に利用される道路で、自動車の通行よりも歩行者・自転車の安全確保が優先されるべき道路生活道路における速度規制基準の見直し(警察庁、平成21年)内容:歩行者・車両の通行実態や交通事故の発生状況を勘案しつつ、住民、地方公共団体、道路管理者などの意見を十分に踏まえて、速度を抑えるべき道路を選定し、このような道路の最高速度は原則として30 km/hとする

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