60 6. 交通安全に係わるビッグデータを活用する方向性への考察 本章では、豊田市における交通安全に係わるビッグデータをさらに活用することを念頭に入れて、市役所交通安全防犯課の担当者を対象としたヒアリング調査結果を報告するとともに、その結果を踏まえた交通安全に係わるビッグデータの活用方向性を考察する。 6-1 交通安全に係わるビッグデータの活用現状 豊田市における交通安全に係わるビッグデータの活用現状を把握するため、市役所交通安全防犯課の担当者を対象としたヒアリング調査を実施した。ヒアリング調査内容は下記の通りである。なお、ヒアリング調査用の説明資料を付録7に、ヒアリング調査の会議録を付録8に整理する。 ①豊田市交通安全計画を作成するにあたり、担当者である交通安全防犯課の方が抱えている課題等を教えていただけますか。 ②愛知県警から受領した交通事故データ以外で、交通安全防犯課において交通安全に関わる基礎データを保有していますでしょうか。もし保有されるデータがある場合、ご提供いただくことは可能でしょうか。 ③豊田市の交通事故データの活用について、市の職員が使えるようなGISシステムを(株)パスコが構築していることを伺いました。(株)パスコが構築しているGISシステムの目的、内容などを紹介していただくことは可能でしょうか。 ④一般市民に向けて、国内一部の地方自治体(例えば、名古屋市)はインターネットを通じて、ヒヤリマップを公表しています。交通事故データについて、市が「とよたの交通事故」に掲載されている事故が多い交差点や小学校区の事故件数以外で公表する予定がありますでしょうか。 ⑤道路基盤データについて、市役所が随時更新しているため、TTRIが保有しているものと比較して、異なることがあります。市役所から道路基盤データをTTRIの自主研究での使用目的で提供いただくことは可能でしょうか。 ⑥市役所内では、道路基盤データはどのように管理していますでしょうか。(例えば、各部署は自分が所有しているデータのみを維持・管理しているのか。異なる部署間でも、道路基盤データを統一しているのか。)
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