59 図 5-15 H17—26年の交通事故プロット図(PT小ゾーン) 5-5 小括 本章では、研究所が保有する基礎データや国土交通省国土政策局国土情報課からダウンロードしたオープンデータをオープンソースソフトウェア地理情報システムの一つであるQGISに集約したとともに、交通事故状況を可視化できるQGISプラグインツールを開発した。開発したツールは豊田市域のメッシュ(500m、250m、100m)を集計単位として、発生期間や道路幅員の組合せによる交通事故件数を可視化することができる。また、豊田市域の小学校区、町字区分、PT小ゾーンを背景地図として、交通事故内容や事故種類の組合せによる交通事故発生箇所を可視化することもできる。 ただし、本章では、QGISで集約した交通事故データ、ヒヤリハットデータ、急ブレーキデータを重ね合わせることができるが、QGISで構築したGISデータ可視化ツールは交通事故データの活用にとどまっており、交通事故データ以外のヒヤリハットデータや自動車の急ブレーキデータの活用に至らない課題がある。今後、これらのビッグデータを如何に融合できることを検討することが課題として残される。
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