13 図 2-15 道路情報環境プラットフォームのイメージ 2-3 小括 本章では、研究所が保有する基礎データや交通安全に係わるビッグデータを活用する最新動向を整理した結果を踏まえて、本研究で構築するデータプラットフォームの定義は図 2-16に示す。その定義は交通安全に係わる様々なビッグデータを集約し、デジタル道路地図上で重ね合わせることができる地理情報システムとする。なお、このシステムは交通事故発生要因等を分析するための必要な経済・都市計画等の基礎データも集約できる。 図 2-16 交通安全ビッグデータのプラットフォームの定義 データプラットフォームの構築目的○交通事故対策を検討するため、交通安全に係わる様々なビッグデータを活用し、安全性を評価する必要がある。このため、様々なビッグデータを効率的に統括管理するため、各機関が保有する道路交通環境情報の共有化に向けた課題、効果的な活用方法等について、官民関係者により検討を進める国の動きがある出典:国土交通省、http://www.mlit.go.jp/common/001146882.pdf交通安全ビッグデータのプラットフォームの定義○交通安全ビッグデータは交通事故データ、ヒヤリハットデータ、走行車両プローブデータ等○プラットフォームはこれらのデータをデジタル道路地図上で重ね合わせて見ることができ、事故発生要因などを分析するための必要な経済、都市計画などの基礎データを集約する地理情報システムデータ種類保有者TTRIの蓄積データ交通事故データ・交通事故総合分析センター・警察・保険会社平成17年から29年までの人身事故データヒヤリハット・地方自治体・自治会・学校関係者等豊田市内の全小学4年生とその保護者を対象としたヒヤリハットデータ走行車両プローブデータ・民間プローブデータ・ドライブレコーダー・運行管理データ・自動車メーカー・ナビゲーションメーカー・物流事業者等・一般車プローブデータ・スマートフォンデータ・トラックプローブETC2.0データ・国土交通省未保有道路・DRMデータ・道路管理者・日本DRM協会等愛知県全域DRMデータ注:国土交通省の資料「交通安全に関する最近の話題」をもとに作成
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