交通安全に係るビッグデータを活用するためのデータプラットフォーム構築の試み
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11 図 2-11 民間プローブデータの活用事例(トヨタ自動車) また、交通事故対策を検討するため、ETC2.0プローブデータの活用も期待されている。ETC2.0プローブデータの概要を図 2-12に示す。そして、ETC2.0プローブデータを活用した事例を図 2-13、図 2-14に示す。ETC2.0プローブデータを活用することによって、幹線道路のみならず、生活道路においても通過交通量や走行速度の実態を把握する結果を踏まえ、生活道路における車両の走行速度を適正することは可能である。 図 2-12 ETC2.0プローブデータの紹介 民間プローブデータの活用事例(大阪市)○大阪市は、平成27~28年度において、「株式会社トヨタIT開発センター」と連携し、トヨタ自動車からクルマのビッグデータを使い、共同で実証実験を実施。収集したビッグデータの分析により特定したヒヤリハット場所と注意すべき点を記載したヒヤリハットマップを作成済出典:大阪市役所のHP、http://www.city.osaka.lg.jp/ictsenryakushitsu/page/0000347796.htmlETC2.0プローブデータの紹介○ITSスポット(主に高速道路や道の駅に設置)、経路情報収集装置(主に直轄国道に設置)の路側器と走行車両の双方通信によるプローブデータ○直轄国道に設置されたものから、車両履歴データ、車両挙動データを収集することで、従来調査手法として把握できない生活道路において、通過交通量、走行速度も把握可能出典:インフラ・イノベーション研究会の発表資料(国土交通研究部道路研究室研究官尾崎悠太)

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