交通安全に係るビッグデータを活用するためのデータプラットフォーム構築の試み
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102 ・ 愛知県警から受領した交通事故原票データ以外、交通事故の統計データも保有している。ただし、これらのデータは受託研究である「とよたの交通事故」の業務を遂行するため、研究所が入手している。 ・ 地域や学校からみた危険箇所や道路利用者からみた危険箇所のデータを統括管理していないが、各自治区は該当地域における危険箇所を把握している。 ■質問③:豊田市の交通事故データの活用について、市の職員が使えるようなGISシステムを(株)パスコが構築していることを伺いました。(株)パスコが構築しているGISシステムの目的、内容などを紹介していただくことは可能でしょうか。 ・ (株)パスコはさまざまな基礎データを管理するためのデータプラットフォームを構築している。市の各部署は必要に応じて、データ閲覧の権限を申請すれば、それらのデータを利用することは可能である。 ・ 交通安全防犯課の利用している(株)パスコが構築したGISシステムでは、過去5年間の交通事故データの内容を確認できるが、事故内容によるデータの検索や集計作業ができない。 ■質問④:一般市民に向けて、国内一部の地方自治体(例えば、名古屋市)はインターネットを通じて、ヒヤリマップを公表しています。交通事故データについて、市が「とよたの交通事故」に掲載されている事故が多い交差点や小学校区の事故件数以外で公表する予定がありますでしょうか。 ・ ヒヤリマップについて、各地区や小学校区が作成しているが、豊田市はすべてのデータを集約する予定がない。豊田市は一般市民を対象に、「とよたの交通事故」の小雑誌を配布しているような形で交通安全に関する情報を提供している。 ■質問⑤:道路基盤データについて、市役所が随時更新しているため、TTRIが保有しているものと比較して、異なることがあります。市役所から道路基盤データをTTRIの自主研究での使用目的で提供いただくことは可能でしょうか。 ・ 豊田市のGISデータは情報システム課が総括しているが、道路基盤データは土木管理部署が管理しているため、データ提供可能性については担当者に相談することである。また、市のGISシステムの改編は各関係部署が要望を提出する際に行われる。各関係部署の要望がない限り、GISシステムの改編はない。ただし、TTRIが開発しているデータプラットフォームは担当者が使っているパソコンにインストールすることは可能である。 ■質問⑥:市役所内では、道路基盤データはどのように管理していますでしょうか。(例えば、各部署は自分が所有しているデータのみを維持・管理しているのか。異なる部署間でも、道路基盤データを統一しているのか。)

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