95 8交通安全ビッグデータのプラットフォームの参考事例○交通事故総合分析センター(ITARDA)が事故位置情報の品質管理、沿道の建物用途、土地利用、プローブデータ、さらには天候や運転者の属性、車両属性等と連携した多角的、複合的な事故分析を行えるような地理情報システム○研究内容(1) 経度・緯度の正確さを確認し,正確ではないデータを修正するシステムを開発すること(2) 交通事故を道路のリンク・交差点単位に集計するシステムを開発すること(3) 集計された事故データをもとにした事故分析用のシステムを開発すること(4) 事故分析に用いる種々の地理空間関連データを整備すること(5) 交通事故の発生要因とクラスタリングについて分析すること(6) 分析結果を広く社会に公開し交通安全意識の啓発をはかり,安全性の向上に努めること○事故発生要因と事故のクラスタリングについての分析を実施するための代表的な基礎データ(公開済)国勢調査、経済センサス(公開済)国土数値情報(DID、小中学校区他)(公開済)都市計画(都市地域,用途地域他)(公開済)DRM(道路ネットワーク,地物)(公開済)地域メッシュ(3次,4次メッシュ)(未公開)緯度経度座標付き電話帳データベース(未公開)ゾーン30(未公開)ヒヤリハット出典:道路政策の質の向上に資する技術研究開発成果報告レポート「事故発生位置情報を用いた事故分析統合システムの研究開発」報告書、平成28年7月○ITARDAのHPで生活道路での約500m×500mメッシュ単位の死傷事故を閲覧可能。一方で、公表データは一定期間(平成26年、28年、29年)に限定しているため、平成26年前の事故発生状況を閲覧不可能出典:交通事故総合分析センター、http://www.itarda.or.jp/service/webmap.phpITARDAの総合事故分析システムの成果交通事故データの最新動向(オープン化)○平成32年度中の全国統一基準による交通事故統計情報のオープンデータ化を目指す1)○福岡県警等が交通事故原票データをオープン化し、一般市民が無料で自由閲覧可能2)項目名内容(例)No.1計上年2017計上月7計上所属豊前警察署所属コード213事故内容軽傷発生年月日20141019発生時18発生曜日日発生場所番地築上郡吉富町大字小祝955番地先路上市区町村コード642道路形状一般交通の場所事故類型その他の追突1当_種別普通乗用(総重3.5t未満又は定員10人以下)1当_年齢331当_性別男1当_損傷程度損傷なし2当_種別普通乗用(総重3.5t未満又は定員10人以下)2当_年齢322当_性別男2当_損傷程度軽傷路線その他の市町村道昼夜夜暮天候晴死者数0重傷者数0軽傷者数1発生場所緯度33.61473889発生場所経度131.1756776出典:1) https://www.kantei.go.jp/jp/singi/it2/kettei/pdf/20180615/siryou1.pdf2) https://ckan.open-governmentdata.org/dataset/401000_koutsuujiko201711ヒヤリマップの公表○全国一部の地方自治体はすでにインターネットを通じて、交通安全に係わるヒヤリマップを公表中。例えば、名古屋市は交通事故の多発箇所やヒヤリハット箇所を公表済(下図)〇掲載したヒヤリハットの内容は地域、警察署等と協力して作成した「人身事故発生・高齢者交通安全ヒヤリ地図」等を参考に作成中。
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