31-4.研究の構成 本研究の構成を図1-3に⽰す。本研究では、⼤きく3つの内容を⾏う。 ひとつは、後付けADASの効果を検証することや、後付けADASの普及⽅策を検討することを⼤きな⽬的とする、「後付けADAS搭載者等への意識調査」である。ここでは、後付けADAS利⽤者だけでなく、⾼齢運転者の近親者や、⾼齢運転者本⼈を対象とした調査を⾏う。 2つ⽬は、⾼齢者の交通安全と後付けADASに関する講習会の開催である。⾼齢者の事故の特徴や後付けADASに関する機能の座学や、後付けADASの機能の体験を⾏う。 3つ⽬は、⾼齢運転者に実際に後付けADASを使⽤いただく実証実験の実施である。複数の機種を⽤いて、後付けADAS搭載前後の運転の変化や意識の変化などを評価する。 図1-3 本研究の構成 1.高齢者の特性や後付けADASの効果等に対する文献調査2.後付けADAS搭載者等への意識調査4.後付けADAS設置実証実験の実施5.とりまとめ○後付けADAS利用者に効果や問題点などを質問○高齢運転者を抱える家族も対象に加える○後付けADASの効果・問題点、ニーズの有無などを把握○複数の後付けADASを体験する実験を実施○後付けADASの使用感、実験前後の交通安全意識の変化を把握○後付けADASの有効活用に向けた政策提言○高齢者の自動車保有行動、運転特性、交通事故特性等○特に高齢運転者に対して後付けADASに期待される効果に関連する文献に焦点を当てる3.高齢者の交通安全と後付けADASに関する講習会開催○後付けADASの周知と意識の把握、実証実験参加者の募集、高齢運転者への交通安全意識啓発を狙いとする
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