⾼齢運転者を対象とした後付け型ADASの多様な効果に関する研究
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6950⼈以上が回答している警報に絞って意識の変化を年齢階層別にみると、20〜39歳の階層で「搭載前より注意するようになった」と「以前より注意しなくなった」割合が⽐較的⾼い。カイ2乗検定の結果、「⾛⾏中の⾞両の前⽅を注意すること」の項⽬において5%⽔準で有意な差がある結果となった。 図5-13 年齢階層別の後付けADAS利⽤後の意識の変化別の回答割合 (4)後付けADASの問題 後付けADASに問題を感じることを質問した。反応が過敏であると回答する⼈が最も多く3割前後が指摘している。その他、誤反応が多い、警報がうるさい、警報が頻繁に鳴るなどを指摘する割合が⽐較的多い。 図5-14 利⽤する後付けADASに問題を感じる割合 38%28%32%30%26%28%32%25%25%33%29%26%29%30%24%46%66%63%54%66%65%50%68%67%50%62%65%54%61%65%16%5%4%15%8%6%15%7%7%16%8%6%15%6%8%0%1%1%1%0%1%3%1%1%1%1%3%2%3%3%0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%20‐39(114)40‐59(114)60‐(72)20‐39(114)40‐59(114)60‐(72)20‐39(114)40‐59(114)60‐(72)20‐39(114)40‐59(114)60‐(72)20‐39(114)40‐59(114)60‐(72)走行中の車両の前方を注意すること*渋滞中や信号停止中の車間距離に注意すること走行中の車間距離に注意すること車線のはみ出しに注意すること自動車の運転の全般について注意すること後付警報器搭載前よりも注意するようになった以前と変わらない後付警報器に任せて以前よりも注意しなくなった後付警報器に気を取られて以前よりも注意できなくなった誤反応が多い︵関係のない警報が鳴る場合が多い︶反応が過敏︵警報の判定が厳しい︶警報がうるさい︵⾳量が⼤きい⽿障り︶警報が頻繁に鳴る機器が運転中の視界の邪魔になる配線類が運転の邪魔になる画⾯の表⽰が⾒にくい19 26 14 15 2 2 7 16 32 14 11 1 2 2 13 35 12 7 0 1 5 10 28 15 14 3 3 2 9 38 15 21 6 9 3 17 29 10 7 0 2 5 0%10%20%30%40%1.前⽅衝突警報・追突警報(n=213)2.低速時衝突警報・前⽅接近警報(n=90)3.⾞間距離警報(n=84)4.⾞線逸脱警報・⾞線はみ出し警報(n=92)5.歩⾏者警報(n=34)6.前⽅⾞両発信通知(n=41)

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