66(3)後付けADASの効果 1)交通事故の回避や被害の軽減などの効果の有無 後付けADASの警報別に様々な効果の有無を質問した。警報により回答数が異なるのは、各警報の利⽤者数が異なるためである。交通事故を回避した経験や事故の被害を軽減した経験を持つ⼈は、警報や経験の種類によって異なるが1〜4割の⼈が経験している。 図5-7 後付けADASによる交通事故の回避や被害の軽減などの効果があった⼈の割合 サンプル数を確保するため、50⼈以上が回答している警報に絞って年齢階層別の効果があった⼈の割合を分析する。年齢階層間の差についてはカイ2乗検定により検定した。 様々な警報で20〜39歳の⼈が効果を指摘する傾向が⾒られる。前⽅衝突や低速時衝突、⾞線逸脱(次⾴)の警報で「交通事故を回避した経験がある」の項⽬に有意差がみられる。 60歳以上の年代は、効果を指摘する割合が⽐較的⼩さいものの、ほとんどの項⽬で1割以上の⼈が効果があると回答している。 a)前⽅衝突・追突警報 b)低速時衝突・前⽅接近警報 図5-8 年齢階層別効果があった⼈の割合(その1) 交通事故を回避した経験がある交通事故の被害を軽減した経験がある運転の負担を軽減した経験がある運転の役に⽴た経験があるいずれの経験もない21 9 16 31 43 20 13 23 27 35 21 14 10 42 27 23 19 19 27 32 21 12 35 29 29 10 20 12 41 32 0%20%40%60%1.前⽅衝突警報・追突警報(n=213)2.低速時衝突警報・前⽅接近警報(n=90)3.⾞間距離警報(n=84)4.⾞線逸脱警報・⾞線はみ出し警報(n=92)5.歩⾏者警報(n=34)6.前⽅⾞両発信通知(n=41)0%10%20%30%40%50%60%交通事故を回避した経験がある**交通事故の被害を軽減した経験がある運転の負担を軽減した経験がある**運転の役に立った経験があるいずれの経験もない20‐39(73)40‐59(87)60‐(53)全体(213)0%10%20%30%40%50%60%交通事故を回避した経験がある**交通事故の被害を軽減した経験がある運転の負担を軽減した経験がある運転の役に立った経験がある*いずれの経験もない20‐39(37)40‐59(30)60‐(23)全体(90)
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