⾼齢運転者を対象とした後付け型ADASの多様な効果に関する研究
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42(5)様々な状況別の急減速回数による運転⾏動の変化分析 ここでは様々な状況別の分析を⾏う。既往研究も参考にして、運転⾏動に変化を及ぼす可能性がある項⽬として、性別、沿道状況、運転者の意識、使⽤機種、そして⾞両の⾛⾏速度別の分析を⾏う。 性別をみると、男性より⼥性の急減速回数が多い傾向にある。期間1以降の変化は男⼥とも増減はあるが期間3では減少している。 沿道状況別では、市街化区域外より区域内の急減速回数が多い傾向似ある。市街化区域外では期間1以降に徐々に減少しているが、市街化区域内では期間1と2で期間0より⼤きい。 次節で説明する意識調査で得た運転者の意識のうち「警報を無視するか」別にみると、無視していない⼈では期間1以降に徐々に減少しているが、無視している⼈では、期間1以降に期間0の値を下回ることはない。「警報が作動しないよう配慮しているか」別にみると、配慮している⼈では期間1以降の値が期間0を下回っている。しかし配慮していない⼈は、期間1と期間2で期間0の値を超えている。 a)性別 b)沿道状況別 c)運転者の意識(警報を無視) d)運転者の意識(作動しないよう配慮) 図3-19 様々な視点からみた急減速回数の変化(その1) 1.773.041.703.221.962.371.342.640.000.501.001.502.002.503.003.50男性⼥性急減速回数(回/km)期間0期間1期間2期間31.872.551.782.671.752.631.691.960.000.501.001.502.002.503.00市街化区域外市街化区域内急減速回数(回/km)期間0期間1期間2期間32.351.732.112.072.052.101.731.890.000.501.001.502.002.503.00無視していない無視している急減速回数(回/km)期間0期間1期間2期間32.132.132.411.592.371.441.801.780.000.501.001.502.002.503.00配慮していない配慮している急減速回数(回/km)期間0期間1期間2期間3

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