37(2)警報回数と速度等のデータの関係分析 警報回数等の収集ができない後付けADAS搭載⾞の⾛⾏状況を分析するため、燃費マネージャーのデータを活⽤する。MEで取得した警報回数と、燃費マネージャーで取得できる速度のデータを⽤いて、両者の関係を分析する。 警報回数と⽐較するデータは、速度から計算される急減速回数、リンク別平均速度の平均値、リンク別最⾼速度の平均値を⽇単位で集計した値とする。急減速回数は、これを検出する閾値を0.2G、0.3G、0.4G(Gは重⼒加速度、9.8m/s2)の3種類を⽤いて、相関分析により検証する。 警報回数と速度から算出した各指標の相関係数を表3-16に⽰す。また、それぞれの散布図を次⾴以降に⽰す。 相関係数が最も⾼いのは、第1期の急減速回数(閾値0.2G)の0.696となった。次に⼤きいのは、第2期の急減速回数(閾値0.3G)である。第1期の警報回数は利⽤者にとって「鳴りすぎる」との声が多かったため第2期では閾値を変更した経緯がある。そのため、第1期の値は使⽤せず、第2期の値で⽐較することが望ましい。 従って、警報回数の代わりに後付けADASの効果分析に⽤いる指標として、閾値を0.3Gとして計数した急減速回数を⽤いる。 表3-16 警報回数と速度指標の相関係数(ME) 第1期第2期サンプル数76100急減速回数閾値0.2G0.6960.563閾値0.3G0.5440.630閾値0.4G0.3410.372リンク別平均速度の平均値0.3660.408リンク別最高速度の平均値0.4120.412
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