233-2.実証実験の準備 実証実験の実施にあたり、倫理審査委員会等の役割を担う当研究所の会議(2018年6⽉15⽇開催)において、実証実験実施内容等を審査し、承認を得た。 実証実験の名称を「先進運転⽀援システム(警報発出型)体験プロジェクト」と定め、対象者の募集や必要な資料の作成等を⾏った。 実証実験ではモニターの理解しやすさを考慮し、後付けADASのことを後付警報器の名称で呼んだ。 3-2-1.実証実験対象地域の選定 実証実験を実施するにあたってモニターを募集する地域は、豊⽥市の中でも交通安全対策に対する意識の⾼い地区(中学校区)を対象とした。 具体的には、交通安全に対する課題認識の順位が⾼い地区や、独⾃の取り組みを⾏っている地区の中から、実証実験の実施市やすさも考慮し、若園、若林、井郷、猿投台を候補とした。こうした交通安全に対する意識の⾼い地区を対象にすることで、後付けADASのアーリーアダプター20)となることを期待した。 表3-5 豊⽥市の地区別(中学校区別)交通安全対策の課題認識⽔準と 交通安全対策事業(地域独⾃予算)21) 20 E.M. Rogers著、⻘池慎⼀、宇野善康監訳:イノベーション普及学、産能⼤学出版部、1990. 21 豊⽥市:⾃治⼒⾒える化カルテ、2018.3を基に作成。課題認識はH26地域⾃治システム評価アンケートのデータ.
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