⾼齢運転者を対象とした後付け型ADASの多様な効果に関する研究
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983)安全確認を慎重に⾏わない⼈の特徴 実証実験のモニターにおける「安全確認を慎重に⾏うか」の回答別の急減速回数の変化を⾒ると「どちらでもない」が1⼈しかおらず評価は困難であるが、「とてもあてはまる」⼈は急減速回数が時間の経過とともに減少し続けている。 図6-3 「安全確認を慎重に⾏うか」の回答別にみた急減速回数の変化 「安全確認を慎重に⾏うか」の回答別の後付けADAS(前⽅衝突・追突警報)の効果と問題をみる。効果では、安全確認を慎重に⾏わない⼈が事故を回避した経験が多い傾向にあり、運転の役に⽴った経験が⽐較的少ない。 問題では、安全確認を慎重に⾏わない⼈において誤反応が多いことや反応が過敏であることを指摘する傾向にある。 a)前⽅衝突・追突警報の効果 b) 前⽅衝突・追突警報の問題 図6-4 「安全確認を慎重に⾏うか」の回答別の効果と問題を感じる⼈の割合 0.00.51.01.52.02.53.0どちらでもない(1⼈)ややあてはまる(4⼈)とてもあてはまる(7⼈)急減速回数(回/km)期間0期間1期間2期間30%20%40%60%80%交通事故を回避した経験がある交通事故の被害を軽減した経験がある運転の負担を軽減した経験がある運転の役に立った経験があるいずれの経験もないまったく当てはまらない(8)あまり当てはまらない(21)どちらでもない(79)やや当てはまる(75)とても当てはまる(30)0%20%40%60%80%誤反応が多い反応が過敏警報がうるさい警報が頻繁に鳴るまったく当てはまらない(8)あまり当てはまらない(21)どちらでもない(79)やや当てはまる(75)とても当てはまる(30)

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