⾼齢運転者を対象とした後付け型ADASの多様な効果に関する研究
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952)⾼齢運転者の近親者への意識調査から得た知⾒ • 費⽤を負担しても後付けADASを「利⽤させたい・利⽤を提案する」と回答する割合が5割程度である。チェックリストに3個以上該当する⼈は「利⽤させたい」割合が5割を超える • 後付けADASが備える機能として希望するものは、サポカーの機能やドラレコの機能が多い • 後付けADASを選ぶ際に機能する項⽬は、価格が最も多く、次いで規格への適合状況、⾏政機関による性能の評価結果、くちコミ、メーカーによる評価結果が同程度で多い • 提案者別の反応は、喜んで受け⼊れる・受け⼊れる割合が最も⼤きいのは「本⼈の⼦」、次いで「医師や看護師」「講習や検査の担当者」「本⼈の孫」が多い 3)⾼齢運転者への意識調査から得た知⾒ • サポカーと後付けADASは、全額⾃⼰負担で利⽤意向を持つ⼈や、補助があれば利⽤意向を持つ⼈が2〜3割程度である • 後付けADASを⾃⼰負担ありで利⽤意向を持つ⼈に⽀払い意思額を質問した。3万円までが79%を占める。5万円以上の⽀払い意思額を持つ⼈は10%にとどまる • 後付けADASが備える機能として希望するものは、サポカーの機能やドラレコの機能出が多く、⾼齢運転者の近親者と同様である • 後付けADASを選ぶ際に機能する項⽬は、価格が最も多く、次いで規格への適合状況、メーカーの知名度、⾏政機関による性能の評価結果が多い • 安全運転⽀援機器の利⽤を提案する⼈別の想定される反応は、喜んで受け⼊れる・受け⼊れる割合が最も⼤きいのは「配偶者」次いで「⼦」「医師や看護師」が多い (4)これまでの検討で得られた知⾒のまとめ • 後付けADASは⾼齢運転者にも急減速回数を減らす効果が認められる。ただしサンプルや期間が限定されるためさらなる検証が求められる • ⾼齢運転者には、⾃分で後付けADASを設置することや、スマートフォンの操作が必要な製品は好ましくない • 実証実験ならびに体験会や講習会の開催は後付けADAS等の理解促進には有効 • ⾼齢運転者の近親者の後付けADASの利⽤意向は5割程度である⼀⽅、⾼齢運転者では3割程度である • ⾼齢運転者の後付けADASへの⽀払い意思額は3万円までが8割を占め、価格を重視する意⾒が多い • 後付けADASにドラレコ機能を求める意⾒が多い • ⾼齢運転者に利⽤を提案する場合、配偶者、⼦、医師や看護師からの提案が受け⼊れられやすい

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