32 その結果、「藤岡・豊田線」の利用者が35,018人として最も多く、その次に、「保見・豊田線」多いことが分かる。乗り換えなしで、多くの施設を経由でき、また都心へのアクセス可能であるためである。山村部を結んでいる「稲武・足助線」や「旭・新盛線」の場合、施設集約地点まで到達するためには、乗り換えが必要であるため、利用者がない結果となる。 Without分析による施設の重要度の評価 施設と同じ考え方で、各公共交通路線が廃線になった場合の影響から路線の重要度を評価する。図 6-11は、各路線が廃線になった場合、図 6-9に比べて、公共交通利用不可人数がどの程度発生するかを表したものである。最も影響が大きい路線は、「高岡ふれあいバス」であり、その次に「保見・豊田線」、「豊田西市内線」であることが分かる。他の路線の場合、廃線になっても代替路線があるため、大きい影響はないが、代替路線がない場合には、その路線が廃線になることにより、公共交通を利用して施設集約地に到達すること自体ができなくなるためである。その結果から、代替路線の考慮しながら、路線の再編などを考える必要があるといえる。 図 6-11 各路線の廃線による公共交通利用困難者の増加人数
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