都市機能集約と人口変動を考慮したアクセシビリティの観点からの都市構造評価
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22 表 5-1、表 5-2、表 5-3の結果から、以下のように地域を区分することができる。 ① 自家用車・公共交通両方便利 ② 公共交通が相対的に不便 ②-1 施設分散による不便 ②-2 路線網による不便 ②-3 両方による不便 ③ 自家用車・公共交通両方不便 ④ 公共交通利用不可 図 5-9は、3つの区分ごとの面積と人口の割合を表しており、図 5-10はその分布を表している。都心、鉄道駅周辺、高橋地区で公共交通においても便利な地域が多く分布している。公共交通が相対的に不便である地域の中では、「路線網による不便」の地域がほとんどであり、約20%の人口が居住している。その分布をみると、両方便利な地域の周辺に立地していることが読み取れる。また、その外側に両方に原因がある地域が分布している。 「施設分散による不便」がある可能性が高い地域は、山村部のバス路線の近くに多く分布していることが分かる。これらの地域では、施設を集約させて新しい拠点を作ることにより、利便性の向上が期待でき、「小さい拠点」の候補地として考慮することも考えられる。 図 5-9 不便になる原因による地域区分別の面積・人口割合 51.2%17.5%0.9%3.0%21.1%14.8%12.0%10.0%0.7%2.2%14.2%52.5%0%10%20%30%40%50%60%70%80%90%100%人口面積自家用車・公共交通両方利便施設の分散による不便路線網による不便両方による不便自家用車・公共交通両方不便公共交通利用不可便利

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