都市機能集約と人口変動を考慮したアクセシビリティの観点からの都市構造評価
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19 5-2.相対的に不便な地域の抽出と不便になる原因の分析 自家用車利用者に比べて公共交通利用者が不便になる地域の抽出 自家用車パターンでは便利であるものの、公共交通パターンが相対的に不便になる地域を抽出し、その地域の不便の原因について分析していく。表 5-1は、自家用車のレベルと公共交通のレベルを比較したものである。9割以上のほとんど地域で、自家用車のレベルより、公共交通パターンのレベルが大きく、相対的に不便である可能性があることが分かる。自家用車では便利な地域(レベル1と2)であるものの、公共交通では不便な地域(レベル3以上)の面積は、全体の約8割であり、全人口の半分程度がこの地域に住んでおり、図 5-8はその分布を表している。 表 5-1 自家用車パターンと公共交通パターンの利便性レベルの比較 区分 公共交通によるレベル レベル1レベル2レベル3レベル4 レベル5 利用不可自家用車によるレベル (面積) レベル1 1.0%16.5%18.4%1.4% 12.0% レベル2 0.0%0.0%1.7%3.1% 11.3% レベル3 0.0%0.0%0.0%3.1% 5.5% レベル4 0.0%0.0%0.0%2.1% 23.7% 自家用車によるレベル (人口) レベル1 4.3%46.9%29.7%0.8% 8.7% レベル2 0.0%0.0%0.7%1.6% 2.5% レベル3 0.0%0.0%0.0%1.0% 0.6% レベル4 0.0%0.0%0.0%0.6% 2.4% 図 5-8 自家用車パターンと公共交通パターンの利便性レベルの分布の比較

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