立地適正化を見据えた豊田市の人口動態に関する基礎的調査研究
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4市としての体制が整う前に急激な発展期を迎えたことで、都市の整備を⼗分に計画的に⾏うことが容易ではない状況であった。すなわち、旺盛な労働⼈⼝の受け⽫を確保するため、豊⽥市内では数多くの住宅を整備する必要があったが、宅地開発⽤地の確保が⽐較的容易である公共交通利便性が低い郊外部においても住宅整備が⾏われた。トヨタ本社地区等の⼯場は、⽴地当初は市街地から離れていたが、急拡⼤する市街地に飲み込まれてしまった。住宅開発のすさまじさを物語っている4)。 図2-3 1955年(上段)、1970年(下段)の市街地5) 4) 伊⾖原浩⼆: ⾃動⾞産業とまちづくり, 都市計画, Vol.55, No.4, 2006. 5) 豊⽥市: とよた 市制20周年記念誌, 1971.

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