立地適正化を見据えた豊田市の人口動態に関する基礎的調査研究
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363-3.検証の⽅法 (1)郊外化が進展する背景 郊外化が進む背景には様々なものがあると考えられるが、本研究で考える背景として、⼟地を取り巻く世帯(購⼊者)、⾏政、地主や開発者、⼟地等の特徴として以下の状況にあると仮定する。 需要側である世帯(購⼊者)は、居住地より得られるメリットが⼤きい場所を選択すると考えられる。また、⾏政は居住者を増やすことや税収を確保するインセンティブが働くと考えられる。しかしながら、そのような⾏動を取ることが居住地選択に関係する様々なコスト全体で考えてプラスになるのかどうかはよくわかっていない。 以上より本研究では、需要者側の世帯と⾏政に着⽬し、 世帯(購⼊者)個⼈(地主)企業(不動産)企業(住宅)⾏政条件の良い⼟地を安価に買いたいできるだけ⼟地を⾼く売りたい⼟地を有効活⽤したい制度・法律わが町の⼈⼝を維持したいわが町の税収を維持したい規制緩和できるだけ⼟地や建物を⾼く売りたい市街地:地価の⾼⽌まり利害関係者が多くまとまった⼟地がない→開発しにくい郊外:地価は⽐較的安価⾃動⾞があれば便利→開発しやすい⼟地調整区域での開発許可郊外(調整区域等)での開発が進むニーズに合致しない市街地↕相対的に魅⼒的な郊外郊外化の進展需要側供給側供給側:売れば儲かる⽴場需要側:短期的に安価でも⻑期的にも同様かは不明⾏政:短期的な⼈⼝増が⻑期的にもプラスかは不明→需要側と⾏政に着⽬する 図3-2 郊外化が進む背景の仮説

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