豊田市におけるタクシーを活用した外出支援策に関する研究
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75 ここで、パターン2やパターン3において外部調達する要素を提供する事業者に着目すると、これらはサービスプロバイダー(サービス提供者)と言われる。つまり、利用者がサービスを予約する際にアクセスする対象である。こうした事業は大規模に展開したほうが有利であり、これらを担うことができる企業は⻑期的には数が絞られると⾒られる。 一⽅、⾞両保有や人員を提供する事業者は、サービスオペレータ(サービス運⾏者)と言われる。⾞両や人員はサービス提供エリアに近い場所に配置しておくことが求められ、各地の事業者が担うことが比較的容易な事業内容であると言える。 こうしたことから考えると、自動運転タクシー事業は、コンビニエンスストアのようなフランチャイズ⽅式での展開が考えられる。コンビニエンスストアが地域のよろず屋として人々の生活を支えるように、現在のタクシー事業者が地域の人々の移動を支える役割を引き続き担うことも考えられる。

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