豊田市におけるタクシーを活用した外出支援策に関する研究
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73 3-2.想定される自動運転タクシー事業を担う主体 (1)自動運転タクシー事業に必要な役割 ここでは、自動運転タクシー事業に必要な役割を細かく分解して検討する。 必要となる役割とその内容の例は、大まかには次のように整理できる。 • インフラ:都市そのもの、道路、⾼精度3D地図、誘導線、通信 • 人 員:運転⼿・監視員、乗務員、保守要員 • ⾞ 両:製造、保有 • システム:自動運転システム、配⾞予約、オンライン決済 • MaaS:情報連携、予約決済連携、モード間連携、政策との連携 現在のタクシー事業は、⾏政(インフラ整備)やOEM(完成⾞メーカーによる⾞両製造)等が存在することで成⽴している。自動運転タクシーも、様々な主体が関与して成⽴するといえる。 自動運転タクシー事業の前身であると言える自動運転実証実験には、我が国で⾏われている事例では国内IT系企業は参画しているが、運輸事業者は一部を除いてほとんど関与していない。タクシー事業者ヒアリングで言われていたが、自動運転に関する将来の⾒通しが持てないために、多くの事業者が静観している可能性がある。 いずれ自動運転タクシーの運⾏を担う主体が必要になる。自動運転タクシーのサービスを本格的に展開していくにあたっては、表3-3-3の太線の枠で示した役割を担う事業者が必要であり、こうした領域に既存タクシー事業者等が関与することが考えられる。 表3-3-3 自動運転タクシー事業に関わる役割と主体の整理 既存サービス主体既存自動運転開発主体要素細分類タクシーバスOEM販売店カーシェア行政海外IT系ライドシェア国内IT等インフラ都市インフラ○道路インフラ○地図インフラカーナビ○○?通信インフラ人員運転手○○委託乗務員監視員○○△保守要員△△○○自動運転保有○○○貸与実験用実験用実験用車両製造○△システム自動運転△○○○配車予約△△○○○△オンライン決済△△○○○△外部連携情報保有△△○○△○○(MaaS)情報連携予約決済連携サービス連携政策との連携凡例 ○:主体の多くが担う役割、△:一部の主体が担う役割OEM(Original Equipment Manufacturer):完成車メーカー、販売店:自動車販売店、カーシェア:カーシェアリング事業者、海外IT系:Googleや百度等、ライドシェア:UberやLyft等、国内IT等:SoftBank、DeNA、ZMP等
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