豊田市におけるタクシーを活用した外出支援策に関する研究
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65 2-3-2.自動運転タクシーの運⾏形態 現在のバスの3つの運⾏形態を参考に、自動運転タクシーにどのような運⾏形態が可能となるかの検討を⾏う。 (1)路線定期運⾏ 輸送密度の⾼い地域に適した運⾏形態と言え、タクシーではなくバスでの運⾏が望ましいといえる。 需要が大きく輸送密度が⾼い中⼭間地以外の地域(例えば鉄道駅周辺の巡回バス等)であればバスでの運⾏が望ましいといえる。 (2)路線不定期運⾏ 路線は限定されるが需要に応じて運⾏するデマンド型交通であり、中⼭間地においては自動運転タクシーに適した運⾏形態と言える。 路線が固定されることで、⾞両自律型だけでなく路⾞間連携型の自動運転タクシーの導入も可能となる。そうすることで、自動運転タクシーの導入に向けた技術的なハードルを下げることも可能となる。 (3)区域運⾏ 決まった路線を定めず乗客の需要に応じて運⾏するデマンド型交通であり、自動運転タクシーにふさわしい運⾏形態と言える。ドアトゥドアの輸送が可能となるが、そのためには営業エリア内の全ての道路や⽞関先までの⾼精度3次元地図の整備が必要となる。サービスの範囲をドアトゥドアとせずに、費用対効果を考慮した範囲に限定することも可能である。 以上より、自動運転タクシーの運⾏形態としては、中⼭間地においては路線不定期運⾏や区域運⾏のデマンド型が望ましいといえる。

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