豊田市におけるタクシーを活用した外出支援策に関する研究
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56 1-3.自動運転実証実験の主体 以上で紹介した国が主体となって⾏う自動運転実証実験以外にも、地⽅自治体や⺠間企業、大学等が主体となり⾏われている実証実験も存在する。それらの実証実験の実施主体について、把握できる範囲で整理する。なお、ここでの整理は既往研究4)を基にしたものである。 表 3-1-2から言えるのは、ほとんどの実証実験が、⾏政機関、IT系企業、自動⾞メーカー、大学などが関わるものである。一⽅で、ここに挙げた全ての実証実験が「移動サービス」を想定しているにもかかわらず、旅客運送事業者が参画している事例は、確認できている範囲で神⼾市のみなと観光バスのみである。 自動運転の実証実験に現在は参画していないが、自動運転タクシーの導入を検討しているのが、日の丸交通である3)。記事によると、2020年にはLv4の⾞両を50台規模で導入することを検討している。 いずれにしても、現在の自動運転実証実験に関わっている旅客運送事業者はごくわずかである。今後自動運転の導入検討が進むと想定される中で、旅客運送事業者がどのように自動運転に関わっていくのか現状では⾒えない。 表 3-1-2 自動運転実証実験の実施主体等4) 地域 実施主体 実験管理者 ⾞両提供者 その他関係者 国交省 道の駅 国交省 国交省 建設コンサルタントが受注 アイサンテクノロジー DeNA ヤマハ 先進モビリティ ZMP他 ラストマイル 経産省・国交省 経産省・国交省他 ヤマハ SBドライブ 愛知県 愛知県 愛知県 アイサンテクノロジーが受注 アイサンテクノロジー 名古屋大学 アイシンAW TearⅣ・ZMP他春日井市 春日井市 名古屋大学 春日井市 名古屋大学 アイサンテクノロジー 名古屋大学 ヤマハ他 横浜 Easy ride 日産・DeNA 同左 同左 神⼾市 神⼾自動⾛⾏研究会・神⼾市他 神⼾自動⾛⾏研究会(みなと観光バス)群馬大学 NTTドコモ 日本総研 他 輪島市 輪島商⼯会議所 輪島商⼯会議所 ヤマハ 東京大学

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