豊田市におけるタクシーを活用した外出支援策に関する研究
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42 ・市内の個人タクシーは、委託先に入っていない。 ・これまでの利用で、最もメーター運賃が⾼い利用でも3千円弱であった。 ・一人での利用が7割、3割の構成はわからないが、たぶん、家族と思われる。 ・普段からタクシーを利用している人が、この実証実験でデマンド交通に移⾏したようだ。 ・共通乗降場を指定するにあたり、指定される施設には事前の承諾を求めることなどはしなかった。但し、介護施設のみはプライバシーに配慮する必要性も考慮して、事前に相談した。 2-2-3.ヒアリングのまとめ 公共交通として、乗用タクシーを活用している先進事例のうち、自治体と事業者の契約形態が異なる2つの事例を調査した。 水⼾市の「⾞両借り上げ」契約を⾏っている事例は、普段、タクシーが運⾏していない地域にタクシー⾞両を確保する必要がある地域で、過剰供給となっている昼間のタクシーを活用するという観点で参考となる事例であった。また、国⼟交通省も巻き込んだタクシー時間貸し料⾦の割引という特例であった。 富⼠⾒市の「タクシーメーターの補助」契約を⾏っている事例は、普段、タクシーが運⾏している地域、及び、タクシーが速やかに配⾞される地域において、利便性の⾼い地域公共交通サービスを提供するという観点で参考となる事例であった。 一⽅、地域バスの自治体負担を削減するという観点からは、「⾞両借り上げ」の場合には、年間の固定した支出を下げることが課題であり、時間貸し料⾦の割引などを普及させる必要があると思われる。また、「タクシーメーターの補助」の場合は、タクシーの配⾞が可能な地域であり、かつ、自治体の負担軽減につながる地域を、選定してゆく必要がある。 3.豊田市の地域バスを対象としたタクシー代替可能性の検討 本章では、豊田市内の複数の地域バス路線を対象にタクシー代替可能性を検討する。検討では、導入が容易という観点から、乗合に拘らず「乗用タクシー」の活用可能性を、さらに、公共交通の自治体負担を削減するという観点から、「タクシーメーターの補助」の導入可能性を検討する。 なお、「タクシーメーターの補助」の他に、「運⾏単価」契約も、利用に応じた支出となり、自治体負担を軽減できる可能性がある。しかし、「乗用タクシー」は、認可された運賃(距離制運賃、または、時間貸し運賃等)に従い契約する必要があるため、「運⾏単価」の設定は現実的ではないため、「タクシーメーターの補助」を検討対象とした。
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