中国の都市における交通まちづくりの現状と将来に向けての動向に関する調査
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95 運転目的について、日本では通勤/通学そして買物の二本柱のほか、レジャーが続く。一方、中国では、通勤/通学のほか、仕事そして送迎に利用するのは目立つ。これは、中国では、自家用車とは言っても、所有者が自営業者であることや民間会社の社用車の不足で自家用車で仕事目的としているほか、子供の学校や幼稚園/保育園の送迎が慣例化であることに影響されている。 世帯構成は、日本で「夫婦のみ」と「子と同居の二世代」が中心である。一方、中国では、この2区分が上位2位に示すものの、単身や親と同居する二世代や三世代が多いことは目立つ。親との同居は「一人子」政策の影響という側面もあるが、伝統的に日本より「孝行」がより重要視されており、親の面倒を見る習慣があることからである。

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