中国の都市における交通まちづくりの現状と将来に向けての動向に関する調査
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65 なっている(左写真)。自転車利用が増えたことで、歩道や自転車道で交通上のコンフリクトがより深刻化をさせられた。 写真 4-7 歩道での交通障害問題(安藤撮影) 4-1-2 西安市の現状 基本的に、南京市と同様によく使われている自転車シェアリングであるが、利用者数は南京市よりやや少ないようである。そのことと関係しているが、駐輪の秩序がよいように見えた。(下写真:左は特定会社でないもの、右はOFO社専用であるが他社の自転車が止まってある様子) 特定会社でないもの OFO社専用 写真 4-8 駐輪用の指定区間(安藤撮影) 最新動向として、2017年6月20日からOFO社はこれまでの99元の保証金を199元に引き上げることとした。一方、サービスの改善も行っている。例えば、黄色のOFO社の自転車は、前カゴは左右にぶれなく正面に向くようにしてある(写真 4-8の左写真)。 また、南京市と同様、公共自転車は依然として利用されている(写真 4-9の左写真:システムを説明する案内板)。公共自転車(写真 4-9の右写真)は300元の保証金で利用可能で、南京市より公共自転車の車両そのものの管理はよいようである。

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