中国の都市における交通まちづくりの現状と将来に向けての動向に関する調査
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2 1-2 研究の特徴 Uberの中国部門が滴滴打車(Di-Di)に吸収合併されたり、いつの間にか中国の比亜迪汽車(BYD)が電気自動車販売台数の世界一なったり、交通分野において、その変貌ぶりは目に見張るものである。交通まちづくりにおいても、上海が世界一の地下鉄延長を整備したり、ITSによる交通取り締まりの強化、ライジングボーラードの導入、摩拜单車(Mobike)はじめラストワンキロメートル等新しい交通システムの普及等々大胆な取り組みがされる一方、渋滞、事故、環境等自動車のもたらす三悪は自動車の普及とともに全国的に顕著になっており、日本の経験を求める声がより一層高まってきている中、中国の現状把握をして、Win-Win関係を築くことを前提として課題整理ができると考える。本調査に関連して、これまで、科研費助成事業等で中国の都市化や交通実態を把握した実績がある上、中国語を精通するスタッフがいるため、本研究を容易に遂行できる。 日本の経験との比較を念頭に、そして、互いに参考と改善に向けた方策の提案をアウトプットとする。 (1)インターネットやWechat等のSNSによる資料収集による調査のターゲット(場所や内容)を絞り込む (2)代表地への現地調査の計画及び実施 (3)関係者へのヒアリング・アンケート等により現状の確認および意識の把握 (4)日本の経験の移転の可能性と課題における整理・検討 (5)中国の経験・動向からみた日本への問題提起と提言

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