中国の都市における交通まちづくりの現状と将来に向けての動向に関する調査
53/126

49 図 3-6 都市内道路渋滞状況の可視化結果 また、交通問題の改善効果を評価するため、オンライン交通シミュレーションシステムを開発した。利用方法としては、車・人の動きをリアルタイムに把握した上で、シミュレーションシステムに入力し、交通施策の影響を受けるシミュレーションの分析結果から交通施策の改善効果を把握する。従来のオフラインシミュレーションシステムと比較して、その信頼性が高くなっているといえる。こういったシミュレーションシステムの開発・応用は長期間にわたり、深圳市が取組んでいるものである。シミュレーションシステムの一部画面は図 3-7に示す。その結果から、交通施策の実施によって、どういう改善効果があるかを定量的に把握することが可能となる。このシステムは深圳市が独自保有しているもので、中国国内で最も先端的であると言われている。 図 3-7 オンライン交通シミュレーションシステム

元のページ  ../index.html#53

このブックを見る