中国の都市における交通まちづくりの現状と将来に向けての動向に関する調査

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45 3-2 総合交通運行指揮センターの紹介 総合交通運行指揮センターは2011年に創立された深圳市交通運輸委員会の所属機関の一つである27（図 3-1参照）。総合管理部門、運行モニタリング部門、分析運営維持部門、建設処置部門、技術審査委員会などによって構成されており、深圳市における交通運輸業界について、データ管理、業界モニタリング、決定支援、情報公表、協同サービス提供などの役割を担っている組織である。当該組織はデータ管理、モニタリング、処置、分析、評価、情報提供などの処理センターとして位置づけられて、地方政府の交通計画プランの策定、運輸業界（トラック、タクシーなど）の車両運行管理、一般市民への渋滞回避経路案内などの情報を提供し、非常に役に立つと評価されている。この組織では、職員数が37名で、そのうち、約50％の職員が修士課程以上の学歴を有し、また技術職員が65%を占めているため、組織は高いレベルの研究及びマネジメントの能力を持っているといえる。 総合交通運行指揮センターは深圳市役所の関係部署、都市計画国土資源委員会、都市管理局、警察署、気象局、市場管理局などの組織から、膨大な公用データを入手しながら、自動車、海運、鉄道、航空、バス、タクシーなどのデータを収集している27。また、クラウドプラットフォームおよびスーパーコンピュータを収集している膨大なデータに適用することで、深圳市における道路交通システムの運行状態、公共交通機関の運営状況などをリアルタイムに把握しているため、都市の交通運輸業界を支えて大きい役割を果たしている27（図 3-2参照）。 図 3-1 総合交通運行指揮センターの様子 27 出典：智慧交通在深圳的实践与探索、http://www.transformcn.com/Topics/img/site22/20170424/ 9c4e36c85d841a67a62205.pdf