中国の都市における交通まちづくりの現状と将来に向けての動向に関する調査
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33 図 2-1 監視中営業車両の速度違反回数の推移(2012-2014年) 図 2-2 監視中営業車両の走行ルートの逸脱回数の推移(2012-2014年) 2-2-4 智慧交通管理システム 上記の事例は従来の交通管理の仕組みやITSの応用に近いものであると考えれば、次に紹介するのはクラウド技術をベースとしたIoTの発達によって実現されたことである。それは「智慧交通管理システム(スマート・トラフィック・コントロール・システム)」と呼ぶもので、交通取締りや道路管理を担当しているスタッフをリアルタイムに管理するためのものである。システムはGPS情報によって勤務中の警察官と都市管理を担当するスタッフの位置情報をリアルタイムに把握している(写真 2-5参照)。勤務中の警察官等が道路使用の違法行為や道路損傷等を見つけたまたは市民からの通報によって現場で確認できた場合、ただちに、その状況を日時と併せてスマホ等の端末で入力してシステムに登録する。また、対応できることをそのまま対応して報告する。道路工事等が必要となる、すぐには対応できない事項等については、システムにて依頼する。のちに、対応できてからシステ8633458312950100020003000400050006000700080009000100002012年2013年2014年速度違反回数137.83.1024681012142012年2013年2014年走行ルートの逸脱回数

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