中国の都市における交通まちづくりの現状と将来に向けての動向に関する調査
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117 の専用信号サイクル(学校近く)、⑨交通シミュレーションに基づく改善検討、⑩ビッグデータを活用した信号サイクル長の設置方法の模索 7 歩行者の信号無視行為への取締り 交差点の横断歩道に設置された顔認識システムによる画像にディープラーニング技術を適用し、信号無視を起こした歩行者の情報を把握し、交通取締りを行う。 8 運輸業界の安全管理プラットフォームの導入(2018末) 貨物運輸、乗客輸送、コンテナ輸送などの運輸業界の安全性を確保するために、それらの車両情報をリアルタイムで把握できるプラットフォームが導入される見込み。 9 網約車の運転許可書の交付(10,104名運転者)「17/6/27」 ライドシェアリングに関する規制を厳しく行うため、深セン市は必要な条件を満たした自動車を運転している10,104名の運転手を対象に、網約車の運転許可書を交付した。 10 深セン空港におけるパーキングモバイル決済を利用した車両は1,500台/日 深セン空港での駐車料金支払いの利便性を高めるために、2017年4月1日にモバイル決済(AlipayやWeChatウォレット)を利用できるスマートシステムが導入されて、現状では、毎日大よそ1,500台車が使用している。 11 スマートバスシステム事業の立ち上げ 華為(Huawei)は深センバス運営株式会社と連携して、バス運行ビッグデータ、スマート配車、バスステーションのモニタリングを通じて、スマートバスシステム事業を立ち上げた。 12 バス運営車両の電気化の目標(2017年9月) 環境負荷を軽減するために、深セン市がバス運営車両の電気化をすることを求めている。2017年9月末、バス運営会社は市内で走っているバスをガソリン車から電気自動車に転換する。また、産官連携の形で、充電スタンドの整備事業やバス立体駐車場の建設を通じて、電気バスの充電需要を満たすような取組が進められている。 13 排陣式導流化を用いた信号交差点の設計 信号交差点における自動車の通行量を高めるため、二段階停止線及び信号機を設置し、ピーク時における信号交差点前の待ち行列の距離を短縮している狙いがある。 14 自転車シェアリングの進展評価報告書「16/10~17/3」 • 自転車シェアリングの利用者数は259万人次/日。利用者の10%程度の自動車利用を抑えた。一万台程度の違法輸送車両(原付)を削減した。 • 課題:①自転車台数が飽和となる。②車両維持の人手不足

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