多様なモビリティの共存による低炭素交通の実現~自動車CO2排出量算定の改善に関する研究~
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24造、燃料消費」の割合が4割程度に削減されていること、廃棄時が含まれる「廃棄・物流・メンテナンス」に違いが見られないこと、製造時である「素材・部品・自動車製造」が約2倍に増えていることが読み取れる。 廃棄時のCO2排出はライフサイクルCO2排出全体の1割程度であるが、製造時のCO2排出が全体の半分以上を占めており、走行時に再生可能エネルギーにより発電した電力を用いて走行することに加えて、製造時のCO2削減が大きな課題であることが再認識された。 なお、本資料では、LCA評価に用いた電力のCO2排出原単位等の情報が得られないため、CO2排出量を定量的に求めることは困難であった。 図 3-1 リーフ(電気自動車)のLCA評価結果14) (2)ハイブリッド車 トヨタ自動車が「TOYOTA Sustainability Data Book 2016 環境への取り組み」15)で公表しているプリウス2015年発売モデル(ハイブリッド車)のLCA評価結果を図 3-2に示す。 プリウス2015年発売モデルはトヨタ自動車の2.0Lガソリン車と比べて、ライフサイクルにおけるCO2排出量を45%削減できるとの結果が示されている。また、電気自動車と同様に、走行時の割合が4割程度に削減されていること、廃棄時、メンテナンス時に違いが見られないこと、素材製造時、車両製造時が、ともに2割弱程度増加していることが読み取れる。 カタログ燃費をもとにCO2排出量を定量的に試算した結果、ライフサイクルCO2排出全体で10.8t、その内訳として、廃棄・リサイクル・メンテナンス時で0.6t、走行時で5.7t、車輌製造時で1.6t、素材製造時で2.9tが得られた。

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