多様なモビリティの共存による低炭素交通の実現~自動車CO2排出量算定の改善に関する研究~
14/33
11 2-2-3.提案手法の豊田市への適用 (1)適用の範囲 本研究では、提案手法を豊田市へ適用するにあたって、対象車種を軽乗用車、小型乗用車、普通乗用車の乗用車3車種とし、対象エネルギー種別をガソリン、軽油、LPGの3種類とする。また、車両重量区分を適用する車種は、予算の制約等から小型・普通乗用車のみとする。なお、適用年次は平成27年度とした。 以上から、従来法である都道府県別車種別按分法(B法)と提案手法で、分類される区分(エネルギー種別車種別車両重量別)の違いを図 2-2に整理する。ガソリン小型・普通乗用車において、次世代自動車ではないガソリン車とハイブリッド車(HV)を区分すること、車両重量別に区分することが現状(B法)と異なるポイントである。 従来法(B法)ガソリン軽乗⽤⾞ガソリン⼩型乗⽤⾞(HV含む)ガソリン普通乗⽤⾞(HV含む)軽油⼩型乗⽤⾞軽油普通乗⽤⾞LPG 乗⽤⾞提案手法ガソリン軽乗⽤⾞ガソリン⼩型・普通乗⽤⾞(HV除く)(⾞両重量区分別)ガソリンHV⼩型・普通乗⽤⾞(⾞両重量区分別)軽油⼩型乗⽤⾞軽油普通乗⽤⾞LPG 乗⽤⾞ 図 2-2 現状(B法)と提案手法の車両区分の比較 (2)データの入手と整理 1)自動車保有台数 豊田市、愛知県、全国の車種区分別自動車保有台数を表 2-6に示す。また、豊田市、愛知県の車両重量区分別自動車保有台数を表 2-7に示す。これらは、「個別統計データ」7)、「自動車保有台数 車種別(詳細) 保有台数表」12)及び「わが国の自動車保有動向 低公害燃料車の車種別保有台数」13)を用いて作成した。
元のページ
../index.html#14